造園施工管理技士試験のサンプル集


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経験記述のサンプル集
 1級2級 造園施工管理技士試験


【1級 造園施工管理技士試験】


植栽工 (工程管理/サンプル解答文)

⑤ 工事概要
 本工事は、緑と水を配した親水性のある公園整備を目的とした、○○公園樹木整備工事であった。6,000m2の親水広場を継続年度で整備し、最終年度は分割工事で高木植栽(100本)、低木植栽(200本)と芝生整備(1000m2)を行った。

(4) 管理項目の課題の内容
 経年工事の最終年度ということもあり、張芝工の施工時期が春から夏にずれてしまった。夏場は芝の養生・活着化には不向きな時期であるため、工期短縮を図り、夏前に張芝工を完了させる必要があった。
 また、通年型の高規格な生態系親水公園広場の整備を目指す中で、多種で多量な樹木は受入れ時期や植栽時期がそれぞれ異なり、本工事における工程管理上の課題となった。

(5) 現場で実施した処置又は対策
 1,000m2という広範囲を短期間で施工するため、通常のソッド規格の切芝ではなく、大型芝(1m×10m)を導入し、機械施工により作業の効率化を図った。これにより6月中に芝張作業を終了させた。芝張の施工期間を短縮し、養生期間を十分に確保し、3週間の散水を行い、根を定着させることができた。
 高木、低木の植栽に当たっては、植栽時期による区分を徹底し、春先の植栽が望ましい樹種に関しては工期を前倒し、近隣工区の作業の支障とならないエリアに限定して植栽を行った。高木植栽については、仮置き作業をなくし、調達後に即、施工することで、受入れ後の樹木の養生の手間も減り、工期の短縮につながった。


植栽工 (工程管理/サンプル解答文)

⑤ 工事概要
 台風災害にあった市街地の街路樹の倒木復旧緊急工事において、市内主要幹線道路の交通回復と植栽の撤去・植え替え工事が市より発注された。受注業者は、弊社を含め市内の建設業者4社であり、共同作業することとなった。

(4) 管理項目の課題の内容
 台風一過の後、幹線道路には倒壊した樹木の他、建築物から剥がれた屋根材や壁材、看板類も飛散しており、交通回復を行うことが最重要課題であった。
 倒木の処理と樹木の復旧計画工程を監理者・同業他社と協議し、7日間以内の撤去、一カ月以内の現状復旧を目指した。
 近隣の他市についても同様の被災状況であったため、施工人員の確保・機器の確保が困難であった。
 また、工事をスムーズに行うための監督員立会や現状調査時間を、どのように短縮するかも重要な課題であった。

(5) 現場で実施した処置又は対策
① 倒木処理とその他の産業廃棄物処理方法を監理者、及び同業他社と打ち合わせの場を設け、作業分担による効率の良い工程計画を策定した。
② 立会・現調時間短縮については、現状調査時間を短縮するため、施工範囲の立会時にビデオ撮影を行い、立会後すぐに撤去作業を開始できるようにした。
③ 樹木撤去時に手動で伐採するのではなく、大型の切断機械を導入し、伐採時間の短縮を図った。運搬にはロールアップ車を利用することとした。
④ 樹木で途中から折れているものについては速やかに撤去することとし、幹折れがないものは冬季剪定と同程度の仕上げとした。根が露出しているものについては撤去・植樹の手順では時間が掛かるため、根周囲を掘り起こし土中に収まるようにして支柱受けすることで工程短縮することとした。
上記の対策により、撤去作業7日間、現状回復を1ヶ月で完工できた。


植栽工 (品質管理/サンプル解答文)

⑤ 工事概要
 本工事は、T県F市における、総戸数1000戸を超す5群で形成される大規模マンション群の外構植栽工事であった。その工種は、植栽工(高中木、低木、地被、張芝、壁面緑化)、コンクリート工(植栽帯躯体)、舗装工を施工するものであった。

(4) 管理項目の課題の内容
 本工事の発注監理者から、植栽工の設計内容について、次のような指摘がなされた。
① 設計段階での緑化率はクリアしているが、大規模マンション群が立ち並ぶ計画地における、ビル風対策を考慮した植栽レイアウトになっていないこと。
② 施工時期が冬季に変更されたが、選定樹種のほとんどが厳寒期の植栽として適期ではない常緑高木で構成されていること。
 このようなことから、植栽工の施工のビル風対策、枯損防止に対する品質確保が、本工事における技術的な課題となった。

(5) 現場で実施した処置又は対策
 品質管理について、ビル風対策、枯損防止の処置を次のように実施した。
① 防風対策に優れた樹種は、成長が早く、樹冠の発達が良く、耐風性が強いクス、タブ、カシ、シイ等の常緑樹であることを明らかにした。
② 建物によるはく離流が発生しそうな外構箇所の植栽については、防風特性を持たせるための樹種を意図的に配置したり、風道箇所に樹群を形成させたりといった植栽配置の変更を、監督員と協議して実施した。
③ 幹の凍害による霜割れと寒風が引き起こす過剰な蒸散による乾燥等を防ぐため、新聞紙、ラップ、緑化テープによる幹巻を行い、寒冷紗を樹形全体に覆うことで、樹木の枯損を防止した。
 施工段階でこの処置を行ったことで、植栽工の所要の品質確保ができた。


【2級 造園施工管理技士試験】


植栽工 (品質管理/サンプル解答文)

⑤ 工事概要
 本工事は、ニュータウン建設の際に住民の交流の場として利用されるポケットパークの公園樹木整備事業であった。客土・土壌改良工(1,000m3)および、中低木植栽工(低木20本、中木5本)、遊戯施設整備工を実施した。

(4) 管理項目の課題の内容
 客土には近隣工区の建設残土を利用する予定であったが、土壌分析の結果、一部の土壌は粘質で排水性が低かったり、有機成分が少なかったりした。そのため、植栽に適した土壌に改良する必要があった。
 また、作業期間が冬季であり、植裁時期として適期な樹種ばかりではなかった。このようなことから、植栽後の枯死を防ぐ品質管理が、本工事の必要管理項目とされた。

(5) 現場で実施した処置又は対策
 品質管理のために、現場で実施した対策を以下に示す。
① 冬期は根の成長が停止するため、新たな細根が発生しにくい、このため中木の苗木はあらかじめ根回ししたものを使用した。
② 埋戻土に雪が混じってしまったため、高植えにして余盛りし、少し下がることを見越して植え付けた。
③ 現地発生した客土の土壌調査の結果が不良であったため、土壌改良剤を混入して透水性を確保した。
④ 凍害を防ぐため、幹に対する幹巻き、根本へのマルチングを行った。
⑤ 工期末近くの3月に植栽し,水分を吸収できない状態で低温や寒風にさらされている期間を極力短くした。
 以上の結果、良好な品質確保ができ、工事を無事完了することができた。


植栽工 (工程管理/サンプル解答文)

⑤ 工事概要
 本工事は、K県S市におけるホテル敷地内にある庭園の散策路のバリアフリー化のための改修工事であった。工種は、園路改修に伴う飛び石の撤去復旧工、樹脂舗装工、植栽工を施工するものであった。

(4) 管理項目の課題の内容
 本工事は、ホテルの営業を行いながらの改修工事であったため、お客さまである第三者とのトラブルが懸念された。第三者とのトラブルは、工期に影響するため、ホテル運営者と事前に協議の上、理解と協力を得なければならなかった。また、工事中は庭園を閉鎖できないため、第三者の安全を最優先する必要があった。
 このような、迂回通路と工事エリアを細分化した施工計画の立案と、工期内に完成させる工程管理が、本工事における最も重要な技術的課題となった。

(5) 現場で実施した処置又は対策
 工期内に完成させるため、現場で実施した対策は、次の通りであった。
① 各工事エリアの迂回通路を決定するため、バーチャート工程表を工事竣工日から逆算し、施工可能日数を算出した。その上で、ホテル運営者が参画する形で工程会議を実施し、各工事エリアの施工日を決定した。
② 迂回通路を常に確保しながら並行作業を組み入れ、植栽工、園路工の一日当たりの出来高を増加させた。
③ 工事進捗毎の材料運搬のための仮設図を作成することで、場内小運搬を最大限軽減させ、手待ち手戻り等の損失時間を防ぎ、作業効率を向上させた。
 以上の対策により、工期の遅延を最小限に抑えられ、無事に工期内での竣工引き渡しが実施できた。


【1級 造園施工管理技士試験】

出題項目 予想 R01 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24-
H16
 工程管理 9
 品質管理 9
   

【2級 造園施工管理技士試験】

出題項目 予想 R01 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24-
H16
 工程管理 9
 品質管理 9
   




実地試験のサンプル集
 1級2級 造園施工管理技士試験


【1級 造園施工管理技士試験】


1級 実地試験 問題2 造園施工記述 のサンプル

1造園 実地  R01-2  H27-2  H25-2  H23-2  H21-2
丸太と唐竹、支柱の取付

・所定の丸太を適度の傾斜で要所に取り付け、基部は地中に埋込み、所定の留杭と釘止め及び鉄線で綾掛け、割掛けとも3度掛け結束とする。
・支柱の丸太は、防腐処理を施したものを用い、末口を上にして、規定どおり打ち込む。
・支柱と樹木との結束部は、樹木に杉皮等を巻付けの上、シュロ細で綾掛け、割掛けとも3本寄り3度掛けして結束する。
・丸太相互の接合部は、天神を釘打ちし、鉄線掛けとする。
・釘打部の結束は、鉄線により綾掛け、割掛けとも3度掛けとし、結び目は必ず下に廻しておかなければならない。
・支柱丸太はすべて、使用前に指定の防腐剤を2回塗とし、十分乾燥して置かなければならない。
・唐竹(真竹)を使用する場合には、竹の先端は節止めとし、結束部には竹に鋸目を入れ縄の遊動を防ぐものとする。


1造園 実地  H29-2  H26-2  H24-2  H20-2
樹木の立込みの留意事項
 立込みは、植穴に樹木を美しく据え付ける作業である。
 立込みの良否により植栽景観の良し悪しが大きく左右されるため、根蜂の深さ、木の表裏、傾きぐあいに注意して立込みを行う。
 高木、中木を美しく立込むには、樹木の大きさや裏表、気勢の強さや方向等を見極め、四方からの見え方を検討する。
 根鉢の上面が周囲の土の高さと同程度で植え付け、深植えは避ける。
 根鉢の養生に使用した縄紐類、化学繊維などの腐らないものは根から取り外し、立込み後の発根を促進する。
 クレーン車等により作業を行う場合、ワイヤで樹木をつり下げる際に、幹等にワイヤが食い込み樹木を傷つけることがあるため、幹当て等の養生を行う。


1級 実地試験 問題4 品質管理 のサンプル

1造園 実地  H29-4  H26-4  H24-4  H21-4  H20-4
品質規格と寸法規格

 公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)は、都市緑化のための公共用緑化樹木等について、品質規格と寸法規格を定めたものであり、樹木等の搬入検収時に適用すべきものである。
 品質規格は、樹木等の特性を表現する樹形や枝葉の配分などが良好に整っているか、また、移植に耐えるための活力は十分に備わっているかを確認する。
 寸法規格は、樹木等の樹高や枝張りなどの大きさを数値によって表し、これを確認する。なお、この規格で定める寸法値は、最低値を示している。
 樹木の品質は、樹姿と樹勢に大別して定めるものとし、シバ類の品質は、葉 、ほふく茎、根、病虫害、雑草等により表示するものとする。


1造園 実地  H29-4 H28-4 H27-4 H26-4 H25-4 H24-4 
                H23-4 H22-4 H21-4 H20-4

寸法規格の検査部位
樹高(H)
 樹木の樹冠頂端から根鉢の上端までの垂直高をいい、突出した枝は含まない。
 ヤシ類など特殊樹にあって「樹高」と特記するのは、幹部の垂直高をいう。
幹周(C)
 樹木の幹の周長をいい、根鉢の上端より1.2m上りの位置を測定する。
 この部分に枝が分岐している時は、その上部を測定する。
 幹が2本以上の樹木は、各々の幹周の総和の70%をもって幹周とする。
枝張(葉張)(w)
 樹木の四方面に伸長した枝(葉)の幅をいう。
 測定方向により幅の長短がある場合は、最長と最短の平均値とする。
 なお、一部の突出した枝は含まない。葉張とは、低木の場合についていう。
株立数
 株立(物)の根元近くから分岐している幹(枝)の数をいう。
樹高と株立数の関係については、以下のように定める。
 2本立:1本は、所要の樹高に達し、他は、所要の樹高の70%以上に達していること。
 3本立以上:過半数は、所要の樹高に達し、他は、所要の樹高の70%以上に達すること。


【2級 造園施工管理技士試験】


2級 実地試験 問題2 造園施工記述 のサンプル

2造園 実地  H30-2  H28-2  H26-2  H23-2  H21-2
植え穴掘りの作業手順と方法

・植穴は、設計図の寸法を踏まえ、搬入された植物材料の根鉢に合わせて大きさを決定する。
植穴の大きさは、根鉢直径の2倍以上、または根鉢直径にスコップを操作できる余裕幅を加えた大きさを目安とする。
植穴の底は、根の伸長を阻害しないよう耕して柔らかくし、客土や肥料を施しておく。
植穴深さは、根鉢高に客土等を考慮した余裕高を加えるが、深植えにならないよう留意する。
・植物の生育障害となるがれき等は適宜取り除く。
・れき等が多量にある場合、湧水等による多量の水の発生、粘土層や砂礫層等の不良土壌が発生した場合は、必要に応じて改良措置を行う。


2級 実地試験 問題3 安全管理 のサンプル

2造園 実地  H28-3  H26-3  H24-3  H23-3  H22-3
クレーンの誘導合図

・移動式クレーンの誘導にあたり、合図者は1人とし、定められた合図で明確に行う。
・合図者は、吊り荷がよく見え、オペレータからもよく見える位置で、かつ作業範囲外の安全な位置で合図を行う。
・やむを得ずオペレータから見えない位置で合図をすることになった際は、無線等で確実に合図が伝わる方法をとる。
・荷を吊る際には、介錯ロープを吊り荷の端部取り付け、合図者が安全な位置で誘導する。
・強風のため、作業の実施に危険が予想される時には、作業を中止しなければならない
・合図は、節度をつけて明瞭に行う。
・関係者の退避状況、荷の運搬路の安全を確認してから、運転者に合図する。
・常につり荷を監視し、運搬経路の安全を確認しながら、つり荷を誘導する。
・つり荷が不安定になった場合は、即座に合図を送り、作業を中断する等の措置をとる。
・運転者は、合図の復唱等で合図の確認をとる。


【1級 造園施工管理技士試験】

問題2 造園施工記述 予想 R01 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24-
H20
◇ 根回し・根巻き・根鉢
 樹木の根の品質規格
 根巻きの作業手順と内容
 根の腐敗を防止する方法 1
 溝掘り式根回しの活着効果 1
 溝掘り式根回しの環状はく皮
 掘り取りの方法
 掘り取り作業の品質管理 1
 植栽後の発根促進
 根鉢の作業内容と品質管理 1

【2級 造園施工管理技士試験】

問題2 造園施工記述 予想 R01 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24-
H20
◇ 植付け、養生、剪定、灌水
 掘り取り、植付けの作業手順 2
 植付けの作業
 植え穴掘りの作業手順と方法 2
 植付け時期の確認 1
 マルチングの目的 2
 幹巻きの目的
 寒冷紗かけの目的 1
 枝葉の剪除 1