土木施工管理技士試験のサンプル集


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経験記述のサンプル集
 1級2級 土木施工管理技士試験


【1級 土木施工管理技士試験】


道路、圧密沈下 (工程管理/サンプル解答文)

(1) 留意した技術的課題
 本工事は、山間部の幹線道路における道路線形改良(L=約300m、工期1年)工事であった。現道左側斜面のスライスカット(最大H=15m、延長L=50m)を行い、右側の腹付盛土(最大H=10m、L=120m)により、平面線形の改良、及び幅員のボトルネック箇所の解消を行うものであった。
 迂回路がないため現道の全面通行止めは不可能であり、さらに、現道交通状況から片側通止規制期間も最短に抑える必要があった。このような状況を踏まえた、工程計画を実施しなければならなかった。

(2) 検討した理由と内容
 工程計画の課題に対しては、片側通行規制期間の短縮に伴うコスト増を回避するため、下記の対策を検討した。
① 現道右側の腹付盛土を先行着手し、盛土区間を2車線開放する工法とした。
② 上記①により、現道右側へ通行路をシフトさせ、左側切土に必要な施工スペース(残土積込み、工事車両出入り口等)を確保する。これにより、切土施工時の片側通行規制をなくす対策を検討した。
 対策検討の結果、切土と盛土の施工時期のズレにより、掘削土砂の盛土利用ができなくなり、掘削土砂の残土処理、盛土材の調達が必要となった。
 施工計画立案の早期段階で発注者と協議・調整したことにより、近隣他工事との調整が円滑に行え、低コストで残土処理・盛土材調達が可能となった。

(3) 実施した対応処置
 盛土区間を先行施工するため、当初想定よりも3ケ月早く盛土が完了する。また、現道状況の調査結果より、盛土の圧密沈下が考えられた。
 これらのことから、盛土完了から全体完成までの間に盛土区間が圧密沈下し、完成時に舗装面に段差ができる可能性があった。
 上記について発注者と協議し、①路床の仕上げ高さを設計よりも5cm嵩上げする対応処置、②仮舗装で暫定供用し全体完成の直前に本舗装を行う対応処置を講じることで、圧密沈下による舗装段差の発生を防止し、工程計画の課題を解決した。


水路工、ガスの安全対策 (安全管理/サンプル解答文)

(1) 留意した技術的課題
 国土交通省〇〇河川事務所発注の△△川連絡水路その1工事における連絡水路建設工事であった。現場は△△川と○○川を結ぶ連絡水路で、到達立坑をニューマチックケーソン工法で施工し、土かぶり約20mの沖積砂層を泥水シールド工法で掘進するものであった。
 事前の地中調査ボーリングにより、トンネル内への推定湧出ガス量0.07m3/分程度の水溶性の高濃度メタンガスが検出された。
そのため本工事では、可燃性ガス対策が、安全管理上の重要な課題となった。

(2) 検討した理由と内容
 メタンガス対策として、以下の対策を検討した。
① 換気により安全な濃度に希釈したり排出させたりする必要があるため、換気方法を検討した。
② 防爆区間を短くするため、エアカーテンの設置を検討した。
③ 防爆区間内において、坑内電気機械器具の防爆化を検討した。
④ 坑内メタンガス測定装置と警報装置の使用を検討した。
⑤ 防爆区間内において、火源対策を検討した。
⑥ 工事期間中の管理体制を検討した。

(3) 実施した対応処置
① 送排気組合方式とエアカーテンにより防爆区間と非防爆区間を区分けした。
② 防爆区間においては、シールド機本体の電気設備、セグメント運搬用の電動ホイスト、照明器具、ガス検知装置を防爆化した。
③ メタンガス測定装置を、坑内2か所と坑口、シールド機テール部付近の2か所に設置した。
④ ガス測定装置と連動し、坑内電源を遮断する自動電源遮断装置を採用した。
⑤ メタンガス濃度別作業基準および、教育・訓練計画の策定を行った。
 結果、坑内で許容濃度以上のガス湧出は検知されず、無事故で完工した。


【2級 土木施工管理技士試験】


基礎工、止水対策 (品質管理/サンプル解答文)

(1) 留意した技術的課題
 商業ビル新築工事のための柱列式連続壁工法による土留工事であった。土質は表層シルト、3m以降はN値30~40の砂質層、地下水位はGL-2mであった。
 工事現場周辺は交通量の多い国道であり、連続壁の裏面は木造家屋の密集地域であったため、地下水を下げて、家屋の損壊や道路の陥没を防止する必要があった。本工事では、柱列壁の止水性の向上と、周辺に影響を及ぼさない施工法の検討が品質管理上の重要な課題と考えられた。

(2) 検討した理由と内容
① コンクリートを1回で打設する連続壁の構築単位であるエレメント割付については、継手の位置、連続壁の安定、掘削機械、掘削方法、鉄筋かご建込みの施工性などを考慮した計画を検討した。
② 連続壁の安定性については、土質(粘着力とせん断抵抗角が小さいと崩れやすい)、地下水位(高いほど崩れやすい)、エレメント長(大きいほど崩れやすい)、上載荷重(大きいほど崩れやすい)などの各条件を考慮して、地下水位対策工法の検討を行った。
③ 掘削が進むに従い漏水と流砂の発生が予想されたため、各深さでの排水工法の検討を行った。地下水低下が周辺に及ぼす影響と対応策について検討した。

(3) 実施した対応処置
① 高地下水位の砂層における地下工事に適した土留工法を採用した。
② 柱列進捗中に流水が確認され、止水効果を損なう恐れがあったため、オーガーの上下作動を繰り返し排水の排除に努めた。
③ 掘削が進むに従って、漏水と流砂が数箇所あったため、土袋と早強止水剤で対応し、大きな箇所は薬液注入で処置を行った。
④ 地下水位の低下が原因で井戸水が枯れたため、土留内の排水を外部へ注水する措置としてリチャージ工法を実施した。
 必要な止水効果を確保し土留め工を施工でき、工事は無事完了した。


【1級 土木施工管理技士試験】

出題項目 予想 R01 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24-
H16
 品質管理 2
 工程管理 2
 安全管理 2
 出来形管理   2
 仮設工 1

【2級 土木施工管理技士試験】

出題項目 予想 R01 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24-
H16
 品質管理 5
 工程管理 4
 安全管理 4
 環境問題    3




実地試験のサンプル集
 1級2級 土木施工管理技士試験


【1級 土木施工管理技士試験】


1級 実地試験 問題2・7 土工 のサンプル

1土木 実地  H28-2  H25-2  H23-2  H19-2  H18-2-2
深層混合処理工法

 深層混合処理工法は、軟弱地盤中に現地土とセメント系固化材を処理機を用いて攪拌混合し、所定の強度に固化することで、地盤沈下を防止し、支持力、せん断強度を高める工法である。
 各種構造物の基礎地盤改良として用いられる他、山留め壁、掘削時の地盤安定確保のような仮設構造物としての用途もある。
 海上埋立地などでは、液状化対策として採用される。
 〔期待される効果〕
  ・全沈下量の減少  ・すべり抵抗の増加  ・せん断変形の抑制


1土木 実地  H30-2  H28-7  H27-2  H25-2  H23-2
盛土の排水処理

排水の目的:
・盛土内への水の浸入を防止して、盛土の安定を図るため。
・排水を良好にして、雨水の土中への浸入を最小限に防ぐため。
・雨水ののり面への流出を防止して、法面表土の浸食を防止するため。
雨水の浸透から、間隙水圧の上昇、剪断強度の低下、滑り破壊を防止する。

排水工の施工:
・盛土面が4~5%程度の排水勾配を常に保ち、土を敷きならし締固めを行う。
・のり肩付近に施工機械の転落防止の土手を設ける、素堀の仮側溝を設ける。
・ダンプトラックやブルドーザなど施工機械のわだちや履帯跡が残らないよう、作業終了時に盛土表面をローラなどで平滑にし、排水性を良くする。
・高さ5~10m毎に小段を設け、法面水を集め、縦排水溝により法尻に導く。

基礎地盤、法面の排水:
・施工段階で地山からの湧水量は、調査時点では不明確なケースが多いため、盛土工事に着手し湧水量が多いことが判明した場合、地下排水対策を講じる。
・盛土施工中の法面に水が集中すると、盛土の安定に悪影響を及ぼすので、法肩部をソイルセメントで固め、法面に仮縦排水溝を設けて雨水を法尻に導く
・盛土の基礎地盤は、盛土の施工に先立って適切な処理を行う。
沢部や湧水の多い箇所の盛土の施工は、適切な基礎排水工を行う。


1級 実地試験 問題3・8 コンクリート工 のサンプル

1土木 実地  H28-3  H26-3  H25-3  H23-3  H22-6
コンクリートの温度ひび割れ防止

 コンクリートの打込後コンクリート表面が乾燥するとひび割れ発生の原因となるので、硬化を始めるまで、日光の直射、風による水分の逸散を防ぐ。
 コンクリートを適当な温度のもとで、十分な湿潤状態に保ち、有害な作用の影響を受けないようにすることが必要である。

 コンクリートの施工にあたっては、所定の品質および機能を有するコンクリート構造物が得られるよう、事前にセメントの水和熱による温度応力および温度ひび割れに対する十分な検討を行う。
 セメントは、中庸熱ポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメントなどの低発熱形セメントを使用する。
 混和材としては、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、混和剤としては、AE剤、減水剤、AE減水剤、高性能AE減水剤などがあるが、これらの混和材料は、その効果を確かめた上、使用方法を十分に検討する。
 コンクリートの配合は、所要のワーカビリティー、強度、耐久性、水密性、ひび割れ抵抗性が確保される範囲内で、単位セメント量を少なくする。


【2級 土木施工管理技士試験】


2級 実地試験 問題2・3 土工 のサンプル

2土木 実地  H30-2  H29-2  H28-2  H25-2  H23-2
切土法面の排水処理

 一時的な切土法面の排水は、ビニールシートや土のうなどの組合せにより、仮排水路を法肩の上や小段に設け、雨水を集水して縦排水路で法尻へ導いて排水し、できるだけ切土部への水の浸透を防止する。
 切土法面では、土質・岩質・法面の規模に応じて、高さ5~10mごとに、1~2m幅の小段を設けるのがよい。
 切土部は常に表面排水を考えて適切な勾配をとり、かつ切土面を滑らかに整形するとともに、雨水などが湛水しないように配慮する。
 法面保護は、法面全体をビニールシートなどで被覆したり、モルタル吹付けにより法面を保護することもある。


2級 実地試験 問題4・5 コンクリート工 のサンプル

2土木 実地  H29-4  H28-3  H26-3  H24-3  H19-3
打継目の位置と処理

 打継目は、できるだけ、せん断力の小さい位置に設け、打継面を部材の圧縮力の作用方向と、直交させるのを原則とする。
 やむを得ず、せん断力の大きい位置に打継目を設ける場合には、打継目に、ほぞ、溝を造るか、適切な鋼材を配置して、これを補強しなければならない。
 打継目は、構造上の弱点になりやすく、漏水やひび割れの原因にもなりやすいため、その配置や処理に注意しなければならない。


2土木 実地  H30-5  H29-3  H25-3  H24-3  H22-3
コールドジョイント

 コンクリートを層状に打込む場合、先に打込んだコンクリートと、後から打込んだコンクリートとの間が、一体化していない不連続面をいう
 下層のコンクリートが、固まり始めている場合に打ち込むと、上層と下層が完全に一体化していない、不連続面のコールドジョイントが発生する


2土木 実地  H30-5  H29-5  H26-3-2-4  H19-3-2-1
ブリーディング

 フレッシュコンクリートの打設後、固体材料の沈降・分離により練混ぜ水が遊離して、水が表面に浮かび上がる現象をいう。
 気温が低いと水和硬化反応が遅くなり、ブリーディングが発生しやすくなるため、打込み時の温度管理、打設後の養生を適切に行う。
 ブリーディングの防止対策としては、水分を吸収するスラボー等の型枠材を使用し、内部の余分な水分を取り去る。
 適宜の人員を配置し、ブリーディングで分離したコンクリートの打継面の水、レイタンスを取り除く。
 コンクリート配合の単位水量を少なくして、水セメント比を小さくする
 細骨材からの分離速度を遅くするため、表面積の大きい細骨材を使用する。


【1級 土木施工管理技士試験】

問題2・7 土工 予想 R01 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24-
H16
◇ 軟弱地盤対策
 石灰系固化材
 セメント系固化材
 建設発生土の有効利用
 軟弱地盤の対策工
 盛土や土工構造物の施工
 掘削置換工法
 盛土補強工法 2
 サンドドレーン工法 2
 深層混合処理工法 3

【2級 土木施工管理技士試験】

問題4・5 コンクリート工 予想 R01 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24-
H18
◇ コンクリートの打継目
 打継目の位置と処理 1
 水平打継目のレイタンス
 鉛直打継目のチッピング
 水密性と鉛直打継目の止水板 1
   
◇ コンクリート用語
 呼び強度
 スランプ
 スペーサー
 AE剤 1
 ワーカビリティー 1
 ブリーディング 1